地政学(Geopolitics)
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地政学(Geopolitics)
上の地図は最近よく見る機会があると思うが、
中国の太平洋側は日本列島、琉球列島(沖縄)、台湾で塞がれていることを示している。
このような国家の存在位置とその関係、面積、形、地形などは政治、経済など国家間の関係に影響する。
これらを論ずる学問を「地政学(Geopolitics) 」という。
日本 は、海でほどほどに大陸から隔離されているが、ユーラシア大陸から様々な文明が持ち込まれ、その終点であった。隔離されているため、大陸や半島に比べ、異民族との紛争が少なく、文明が蓄積しやすく、文化が進歩しやすい。
ユーラシア大陸の反対側の西にある英国も似た地政学的位置にあり、世界中で最も栄えた歴史を持つ文明国である。日英とも海洋国家であり、シーパワーである。
日本と大陸の間に渡り廊下のように朝鮮半島が存在する。
半島国家は紛争の発火点になりやすく一般に政情は不安定である。文明の蓄積がなく、文化は進歩しにくい。政治、国民性は力のあるものに頼る傾向にあり、歴史的に朝鮮の「事大主義」と言われる。一方、国民性として、環境からくる僻み(ひがみ)、妬み(ねたみ)、日和見に陥りやすく、反面交渉力が強く、外交に強い。ただし、論理的であるという意味ではなく、むしろ非論理的でしぶとく譲歩しないだけかもしれない。
中国は大陸国家であり、ランドパワーと呼ばれる。
ユーラシア大陸の西側ヨーロッパは小国が林立しているが、何故か東側は秦の始皇帝が統一して以来、分裂を繰り返しながらも、一つにまとまろうとする。私としては、中国には、三国時代の魏、呉、蜀、孔子が生まれた魯国、周、韓、趙、などなど、歴史上の国家がヨーロッパのように林立していた方が楽しいのだが。
2013年6月:米中首脳会談で中国の習近平国家主席が
『太平洋は大変広く、米中二つの国で分け合うのに十分な広さがある』と言った。
国家は、陸軍国であると同時に海軍国ではありえない。すなわち、ランドパワーとシーパワーを同時に持ちえないというのがかつての地政学の法則であった。今、中国はこれに挑戦しようとしている。
陸軍国家、ランドパワーであるソヴィエト連邦は同時に海軍国家、シーパワーにもなろうとして躓いた。
アジアインフラ投資銀行(Asian Infrastructure Investment Bank, AIIB)は、国際開発金融機関ではない。AIIBは中国の世界侵略戦略に過ぎない。今、ロシア、インドなどとの外交政策で中国を大陸国家として大陸にしばりつけておく長期戦略が重要である。
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