日本の国外純資産

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NHKEテレ<パリ白熱教室第6回>「これからの資本主義〜再配分システムをどうつくるか〜」
                                               トマ・ピケティ教授の講義より


日本の国外純資産

上図は、NHKEテレ<パリ白熱教室第6回>「これからの資本主義〜再配分システムをどうつくるか〜」 
トマ・ピケティ教授の講義に示された図である。この図はピケテイ氏オリジナルのデータではないという。

この図で「国外資産の保有残高」がプラスなのは日本で、残高が世界のGDP比で4%はかなり大きな値といえる。最近輸出入の収支は赤字であるが、国外資産からの収入を含む経常収支は依然としてプラスである。日本にとって経常収支が黒字であることは非常に重大で重要なことである。

1000兆円を超える国の累積赤字は、税金で運営する国家財政の問題である。一家に例えると家庭全体の収支(経常収支)は黒字であるが、家庭の運営をするため奥様に預けた財布の中身(国家財政)が赤字であることと同義である。家庭全体として黒字なら、奥様の財布は空でも赤字でも問題は小さい。1,000兆円の負債に対し、他国を圧倒する647兆円の資産が存在しているというから、へそくりを貯めに貯めたものだと思う。国外純資産のプラス、経常収支黒字を前にすれば、なおさら日本の国家財政赤字の問題は小さい。

国家財政赤字の問題が小さいといっても比較の問題である。経済は人の思惑で動き、IMFなどの見る目に影響されるからである。しかし、日本の財務官僚がIMFに言わせている、というこもあり、ことは複雑である。
奥様のへそくりや無駄使いのように、官僚が省益というちっちゃなケチな動機で無駄遣いしていることが問題である。例えば、財政管理をルーズにして、へそくり、無駄づかいを目立たなくするために石原慎太郎がこだわる複式簿記を導入しないのであればもはやつける薬がない。法学部出身の財務官僚は経済を理解できないのかなとさえ思うことがある。

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 上の写真の図の部分の拡大図

ピケテイ教授が言いたいこと
この図からトマ・ピケティ氏が言いたいことのひとつは<日本+ヨーロッパ+アメリカ>の国外純資産は赤字であり、<タックス・ヘイブン>を加え世界全体で計算してもゼロにはならず赤字になるといことである。統計上の不整合と呼ばれ、地下経済の問題が含まれている。特に中国経済ではこの点で問題が大きいように感じる。

もう一つの問題点は<タックス・ヘイブン>の存在である。先進国が税金を元手に社会資本を蓄積し、経済活動を盛んにしても、社会資本蓄積に資金を要しない小国などが税を安くすれば、税はそこへ流れて行く。この問題には、国際的なルール、約束、条約などが必要である。


日本の対応
企業に対する減税が段階的に行われるが、まさに(安倍首相の口癖)企業が日本から逃げていくことが問題だからである。(これまでは、超円高が日本企業を海外に追いやった)。消費税率は日本ではヨーロッパなどに比べまだ小さいが、ピケテイ教授は消費税は貧者に不平等な税制であるという。国際的にタックス・ヘイブンの問題を解決すれば、企業に応分の税金を払ってもらい、消費税をあげなくても税制運営が可能になるようになると思われる。税における消費税は本来不平等なものであり、日本の消費税は海外に比べ低いままであり続けるのが理想である。8%から10%への消費税率アップも行うべきではない。

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