原発再稼働  川内原発

20140716dd0phj000136000p_size5[1]  川内原発の地理的位置

原発再稼働  川内原発再稼働へ
 
再稼働審査申請中の10原子力発電所17基のうち、7月16日、原子力規制委員会が、九州電力川内(せんだい)原発1、2号機(鹿児島県)の「審査書案」(下表3の過程)を了承したことで、川内原発は、福島第一原発事故発生後はじめての、再稼働へ向け動き出すことになった。


原発再稼働までの流れ

1 新規制基準に基づく安全審査を申請

2 規準地振動、基準津波などクリア

3 審査書案の了承 (ここまで終了)

4 意見公募(30日)

5 審査書を確定
↓                         ↓
6 工事計画、保安規定を審査       6 地元説明会
↓                         ↓
7 使用前検査                7 地元が運転再開に同意
↓                         ↓
8 再稼働



審査概要
規制委は川内原発の対策が新規制基準に適合するかの審査会合を62回開き、110時間審議した。この中で最も重視されたのが、地震や津波に対し有効な対策が取られているかどうかだった。

 
基準地震動
九州電力は、当初、基準地震動の大きさを東日本大震災前と同じ540ガルで申請したが、存在が明らかになっていない活断層による地震の揺れを考慮した見直しを求められ、620ガルに引き上げた。そのうえで、原子炉建屋など重要な施設の配管が揺れに耐えられるよう補強工事を進めている。

 
最大規模の津波の想定
申請時に比べて2メートル高い6メートルに引き上げた。原子炉の冷却に必要な海水ポンプを海抜15メートルの防護壁で囲む対策を取った。


火山対策
川内原発は火山の噴火で最もリスクの高い原発と懸念されている。九電は、川内から約50キロ離れた桜島など、敷地から半径160キロにある39カ所の火山が噴火するかどうかの想定データを提示した。巨大噴火は1万年に1回程度と頻度は極度に低いが、火山が噴火すれば原発周囲に火山灰が積もり、火砕流で送電線や注水ポンプなどに影響が出る可能性が考慮された。


規制委は新基準とは別に火山影響を評価するガイドを作成、必要な地点に地殻変動の監視のため衛星利用測位システム(GPS)を置くように九電に要請した。審査書案では「設計対応不可能な火山事象が過去に敷地に到達したことが否定できない火山を監視対象として抽出し、その監視方法などを確認した」として、監視の重要性を指摘した。

テロ対策
テロ対策では、原子炉建屋に故意に航空機が突っ込んできても耐えられる構造を要求する。審査書案では、放水砲を用いた消火の手順や現場へのアクセスも確認し、「設備などが同時に機能喪失しないよう十分な配慮を行うなど、適切なものと判断した」。
サイバーテロも審査項目に入れた。「情報システムに対する外部からのアクセスを遮断する設計とする」という九電の申請を、審査書案では「核物質防護対策として確認した」とし、新基準への適合を強調した。


電源喪失対策
すべての電源を失うなどの重大事故が起きた場合に備えた対策については、審査の過程でさまざまな対策が不十分だと指摘を受け、冷却機能を維持する大容量のポンプ車の数を3台から4台に増やしたり、対策の拠点となる建物内にガス状の放射性物質が流れ込むのを防ぐための設備を増強したりした。

緊急時の対応力
原子力規制委員会は、「事故は起きない」という安全神話を反省し、新しい規制基準では重大事故対策を義務づけた。
原発の安全設備の大半が自動的に作動するのに対し、重大事故の対策では、作業員が電源車やポンプ車など移動式の機器を手動で動かして対処しなければならないため、人間の判断力や対応力が重要な鍵を握る。
細かい手順を記した数千ページ以上のマニュアルを整備し、習熟する訓練をしている。マニュアルにない想定外の事態が起きたときに臨機応変に対応できる力や、緊急時に重要な発電所長の判断力をどのように育成していくかが課題だと指摘されている。



川内原発の現況
 番号   原子炉形式   定格電気出力    燃料・装荷量         運転開始日         現況
1号機 加圧水型軽水炉(PWR) 89万kW 低濃縮二酸化ウラン・約72トン 1984年(昭和59年)7月4日  定期点検中
2号機 加圧水型軽水炉(PWR) 89万kW 低濃縮二酸化ウラン・約72トン 1985年(昭和60年)11月28日 定期点検中

スポンサーサイト

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

 辻 幸弥 (つじこうや)

Author: 辻 幸弥 (つじこうや)
FC2ブログへようこそ!

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR