最大の古代鳥

最大の古代鳥  ペラゴルニス・サンデルシ

飛行も可能だった 翼長は6.4メートル以上

白亜期末の6550万年前、地球に巨大隕石が衝突し、恐竜や翼竜など多くの生物が絶滅した(白亜紀大絶滅)。鳥類が恐竜の子孫で恐竜が進化したものであることは今では定説になっている。2500万年前、鳥類の進化の過程で、翼長6.4メートル以上の巨大鳥ペラゴルニス・サンデルシが古代の海の上空をグライダーのように舞っていた。

図示されるようにグライダーのようにアスペクト比(縦横比)が非常に大きな細長いスマートな翼で、この大きなアスペクト比によって翼に発生する誘導抵抗が小さくなり、大きな滑空比を実現していると想定される。すなわち、グライダーとしての飛行性能が非常に優れている。

同じ理由で現存の鳥類ではアホウドリ(アルバトロス、図参照)が最も飛行性能が優れている。だから、ゴルフではバーディー、イーグル(鷲)の上をアルバトロスといい、そこには尊敬の念が込められている。それに比べると日本語の<阿呆鳥>という命名はもってのほかというよりうほかに言いようがない。改名が提案されている。長谷川 博東邦大教授が、古名の、 「オキノタユウ=沖の太夫」、に改名しようと提案している。ゆったりとした品格ある良い名前です。大賛成です。



以下は、THE WALL STREET JOURNAL をコピペした記事である。

By ROBERT LEE HOTZ
原文(英語)
2014 年 7 月 8 日 10:36 JST STREET JOURNAL

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史上最大の飛翔鳥ペラゴルニス・サンデルシの想像図  翼長は6.4メートル以上
                  翼長は、コンドルとアホウドリ(アルバトロス)を並べたより長い

科学者たちは、これまでで発見された中で最も大きくて飛行可能な鳥を特定した。翼長が21フィート(約6.4メートル)ないしそれ以上で、2500万年前に古代の海の上空をグライダーのように舞っていた公算が大きいという。しかし今日まで、それは、地上から飛び立てると考えていた専門家はほとんどいなかった鳥だった。従来の飛行モデルでは、この絶滅した海鳥は、現代のアホウドリの2倍の大きさで、体が余りに重すぎて、長くてぜい弱な翼では飛べないと考えられていた。
 
しかし米国科学アカデミー紀要(PNAS)に掲載された新しいコンピューター分析結果によれば、この巨大鳥はどうやら上昇気流に効率的に乗ることができたようで、1週間ないしそれ以上空中にとどまることも可能だったようだという。 

ロサンゼルス郡自然史博物館の飛行進化の専門家ルイス・チアップ氏は、「この巨大鳥は羽ばたいて飛ぶ鳥の理論的な重量よりはるかに重いが、翼をはばたかせ、飛び立つ能力があったと結論しなければならない」と述べた。同氏は、今回の研究に関与していない。

同氏は「飛行の多様性に関するわれわれの現代の見方はかなり狭い」と述べ、「この鳥は極めてユニークな鳥だ」と語った。実際、新しい飛行分析が正しいとすれば、この巨大鳥はオリンピックの短距離走選手の走行速度よりもはるかに速く飛行でき、毎秒50フィート(約15メートル)ものスピードで飛行していた可能性がある。

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ペラゴルニス・サンデルシの化石 Proceedings of the National Academy of Sciences
 
この巨大鳥の生体力学的な分析を行ったブルース博物館(コネティカット州グリニッジ)の鳥類古生物学者ダニエル・セプカ博士は「これはかなり印象的な生き物だった」と述べ、「科学は飛行に関するルールを作っているが、現実の生き物はその迂回路を見つけた」と語った。

この巨大鳥の骨の化石が発掘されたのは1983年で、サウスカロライナ州のチャールストン国際空港の新ターミナル建設のため建設労働者が敷地を掘り起こしていた時だった。それは当時チャールストン博物館の館長だったアルバート・サンダース氏にちなんで正式には「Pelagornis sandersi(ペラゴルニス・サンデルシ)」と命名された。同博物館には現在、この巨大鳥の化石の標本が保管されている。

この種類の巨大鳥の化石はこれまでこれしか発見されていないが、同類の化石は世界中で見つかっている。
この巨大鳥のくちばしには針状の歯が並んでいる。生存中は体重が48-88ポンド(21.8-39.9kg)で、翼骨は厚さ1ミリほどしかなく、翼長は少なくとも20フィートに達していた。翼は余りにぜい弱で、これを最初に研究した専門家たちは、陸上から飛び立つのに通常必要な揚力を生み出せるか疑問視していた。

 
この巨大鳥の飛行特性を調べるにあたり、セプカ博士は飛行筋肉エネルギー、羽ばたくスタイル、ボディ-マス(体格)など各種の推定値をテストするため、24に上る異なるコンピューターシミュレーションを実施した。その結果、同博士は、この巨大鳥は驚くほどうまく設計されたグライダーのようなもので、少なくとも現在の飛行可能な最大の鳥であるアホウドリと同じように舞い上がることができ、現代のコンドル以上に効率的に飛行できたと結論した。

シミュレーションでは、このように大型の生き物がどのようにして無事に着陸できるかは明らかにしていない。同博士は「着陸する時には、この巨大鳥にとって少々危険だっただろう。骨が極めて細かったからだ」と語った。


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