ボスポラス海峡 夢の海底トンネル開通 

ボスポラス    プロジェクト路線図   大成建設(株)

ボスポラス海峡 夢の海底トンネル開通 

10月29日は共和国としてのトルコ建国90周年記念日で、アジアと欧州を分断するボスポラス海峡の地下約60メートルを通る鉄道の開通式典が行われた。開通式典にあわせ、国会開会中に安倍晋三首相がトルコ・イスタンブールを訪問(10月28~30日)したのは異例である。安倍首相は式典後、エルドアン首相らと「一番列車」に乗車し、世界でもっとも親日的な国トルコとさらに親交を深めた。

マルマライ計画(Marmaray project):
ボスポラス海峡を横断する海底鉄道トンネルにより、イスタンブールのヨーロッパ側とアジア側を接続する計画の名称である。Marmarayの名称は計画区域のすぐ南にあるマルマラ海 (Marmara) と、トルコ語で鉄道を意味するrayの混成語である。


その1 歴史的、政治的、経済的背景 

トルコの首都イスタンブールは人口1380万人の大都市で、アジアとヨーロッパ東西文明の接点に位置し、日本人にも人気の観光地である。西側がヨーロッパ、壮大なビザンチン建築で有名なアヤソフィアやトプカプ宮殿、グランドバザールなどが集まる旧市街は世界遺産にも指定されている。東側がアジア、歌に唄われた「ウスクダラ」は、アジア側の中心で、クリミア戦争でナイチンゲールが活躍した場所でもある。

このアジアとヨーロッパを隔てるボスポラス海峡を海底トンネルでつなぐという150年来の夢を実現した海峡横断鉄道が日本の支援で完成し、10月29日、安倍晋三首相とエルドアン首相が出席して開通式が行われた。

トルコ 自動車、フェリー、列車の所要時間比較 NHK

2つの大陸の間には現在自動車専用の2つの橋があるが、人口が急増して、交通渋滞が慢性化し、ウスクダルから対岸シルケジまで、車で40分~1時間、フェリーで30分かかるが、列車だと4分に短縮される。その海底トンネルが着工から10年がかりで開通にこぎつけたのである。

計画はオスマン帝国時代1860年に設計図が描かれて以降、何度も計画が立ち上がっては頓挫し“トルコ150年の夢”としてトルコ国民の関心も高い。技術的にも予算的にも実現が難しかったが、構想から150年あまり、日本の協力でようやく実現した。総事業費は3900億円で、その4割に当たる1533億円が円借款でまかなわれた。日本の借款としては過去最大級の大事業である。工事を担当した日本の大成建設によって数々の最新技術が投入され完成にいたった。

トルコは世界でもっとも親日的な国である。そのきっかけは約120年前(1890年)オスマン帝国軍艦エルトールル号が和歌山県の串本沖で遭難事故を起こした際に地元の住民が乗組員を救助したことで、トルコでは今も語り継がれている。
<この経緯は本ブログ http://tsujiandon41.blog.fc2.com/blog-entry-99.html に述べられている。
トルコ親日の根源  カテゴリ;東京オリンピック>


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