福島第1原発のトラブル3連発

20131003032jd[1]  傾斜地に建設されたタンクの概念図

福島第1原発 トラブル3連発

  
その1 10月1日午前11時50分
福島第1原発H5エリアタンク東側に設置している仮設タンクへ、H6エリアタンクのせき内の水を移送していたところ、H5エリアのタンク上部マンホールから約4トンの水があふれるトラブルが発生した。移送した水は雨水をせきに貯めていたものだという。雨水からはストロンチウムなどベータ線を出す放射性物質が390ベクレル/リットル検出された。



その2  10月3日 汚染水タンクに傾き 漏出430リットル
福島第1原発の地上タンク群「B南エリア」の1基から高濃度汚染水が漏れた問題で、東京電力は3日、タンク群を囲むせきを超えた漏出量は推定約430リットルに上ると発表した。一部は海に流出した可能性が高い。


原因について東電は、漏えいのあったタンクに傾きがあったと説明。傾いた状態で水をほぼ満タンまで入れたため、タンクの天板部分から漏れ出した。漏えい箇所はタンクの天板と側板の複数の継ぎ目。タンクは鋼板をボルトで留めて組み立てる「フランジ型」で、天板と側板の継ぎ目にはパッキンは使われていない。

タンクの水からはベータ線を出すストロンチウム90(法定基準1リットル当たり30ベクレル)などの放射性物質が58万ベクレル検出された。近くの排水路の水からも、ベータ線を出す物質が1万5000ベクレル、放射性セシウム134が120ベクレル(同60ベクレル)、セシウム137が310ベクレル(同90ベクレル)出た。

B南エリアのタンクは2011年4月に設置された。容量は1基約450トンで、セシウムなどを除去した汚染水が入っている。東電は「漏えい水の一部がせきを超え、側溝を通じて海に流れ出た可能性がある」と説明した。同エリアのタンクは5基でパイプで連結されている。問題のタンクと異なる1基に水位計が設置され、5基分をまとめて測っていたが、今回、漏えいを疑わせる数値は示さなかった。

<詳細>
福島第1原発の高濃度汚染水漏えい問題で、タンクの傾きが漏えいの一因だったことが明らかになった。東電は「傾斜は基準内にとどまり、許容範囲内」と話すが、専門家は「基準が甘い」と問題視している。東電によると、漏えい源のタンクはタンク群「B南エリア」にあり、このタンクを入れて5基が横に並ぶ。エリアの幅は55メートルで緩やかに傾斜している。両端で50センチの高低差があり、タンクを傾かせ、漏水の引き金になった。東電は「傾斜は1%未満で自社基準をクリアしている」と説明する。

傾斜1%は100メートル先で1メートルの高低差を生む。タンクは直径9メートルで、1%なら9センチの高低差を許容することになる。福島県廃炉安全監視協議会専門委員の柴崎直明福島大教授は「一般の建築物でも傾斜は0.1%程度。高濃度汚染水を入れる目的からすれば基準が甘すぎる」と批判している。

<東電、半日発見できず/巡回強化も「雨で困難」>
福島第1原発の地上タンクから新たな汚染水の漏えいが見つかった問題で、東京電力が8月の漏えいを受けタンク周辺の巡回を強化したにもかかわらず、半日にわたり漏えいを見つけることができなかった。東電は「当時は雨が降っていたため、タンクからの漏えいを見つけにくかった」と説明する。


第1原発では8月、今回漏えいした「B南」と呼ばれるタンク群から北に約300メートル離れた「H4」のタンクで約300トンの高濃度汚染水の漏えいが発覚。東電は漏えいの早期発見のため、それまで1日2回だった巡回を4回にした上で、担当する作業員も大幅に増やした。

東電によると、B南では、2日午前8時40分ごろからせきにたまった雨水をタンク内に移す作業を始めていた。作業開始時点でタンク内には満杯に近い汚染水が入っており、作業を始めて間もなくあふれたとみられる。漏えいは同日午後8時ごろ、巡回担当とは別の作業員が見つけた。この間、巡回も行われたが、漏えいには気付かなかった。



その3 10月4日午前6時45分 ALPS=汚染水処理装置また停止 
東京電力は4日、福島第1原発で、汚染水から放射性物質を減らす「多核種除去装置」(ALPS)の異常を示す警報が鳴り、汚染水処理ができない状態になったと発表した。東電によると、警報が鳴ったのは4日午前6時45分ごろ。これまでのところ、汚染水の漏えいは確認されていない。ALPSの運転を自動制御するシステムに不具合が発生した可能性があるといい、原因を調べている。


ALPSは汚染水対策の「切り札」と位置付けられており、現在は試運転中。だが、トラブルが相次いでおり、安定的な運用ができていない。今回警報が鳴ったALPSは9月27日に試運転を始めたが、約22時間後にトラブルが発生し、処理を停止し。東電は、回収すべきだったゴム製の敷物が装置のタンクに放置され、廃液の流路をふさいだことが原因と説明。30日に試運転を再開したばかりだった。

現在、福島第1でALPSは3系統あるが、ほかの2系統も汚染水をためるタンクに腐食が見つかり、試運転を停止している。

スポンサーサイト

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

 辻 幸弥 (つじこうや)

Author: 辻 幸弥 (つじこうや)
FC2ブログへようこそ!

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR