福島第一原発 汚染水の処理 2

27649_da385ff39bd128d6904209948b050589[1]    日本アルプス   早くこのような景色を見たい  

福島第一原発 汚染水の処理 2  
    トリチウムの処理

トリチウムについて
トリチウム(三重水素)は、原子核が陽子1つと中性子2つで構成される質量数3の水素の放射性同位体
0.0186MeV(18.6KeV)(エネルギー)のベータ線を放出
半減期;12.3年
生物学的半減期;12日  (水として存在するので人体にも魚介類にも殆ど留まらず排出される)
セシウム-134、137に比べ、単位ベクレル(Bq)あたりの被ばく線量(mSv)は約1,000分の1


トリチウムは、水素の同位体であるため、共沈法やイオン交換法では除去できず、同位体分離法による除去が必要となる。同位体分離法は、工学的規模では除染係数10程度(ALPSの62核種平均除染係数は約600,000)の除去しか期待できず、採用が難しい。

トリチウムの排出規制値は、経産省告示で6万ベクレル/リットル (60ベクレル/g)であるが、福島第一原発の汚染水には約130万ベクレル/リットル(1300ベクレル/g)以上が含まれ、ALPSで処理した水も同じである。
環境中のバックグランドは約10ベクレル/リットル(0.01ベクレル/g)。



対策
まずアルプスを完璧に操業しなければならない。
同じ構成の装置が3系統あり、各系統でそれぞれ最大250トン/日処理できる。新たに発生する300~400トン/日を処理し、タンクに貯蔵している汚染水も並行処理することにより、減らすことが可能である。


しかし、処理前の汚染水を溜めるステンレス製タンク(1系統に2基)が漏れるトラブルを起こした。材質、工事費をケチらないで完璧な装置にし、少なくとも2系統は常時運転できる態勢を整える必要がある。金に糸目をつけるな。維持・管理が難しい装置ならさらに増設せよ。

アルプスを完璧に運転し、汚染水の処理を目標通りに遂行すれば、見える景色が変わってくる。

例えば、130万ベクレル/リットル(福島第一原発の現状)のトリチウムだけを含むALPS処理水が貯蔵タンクのトラブルで漏れたと仮定する。トリチウムの排出規制値は、経産省告示で6万ベクレル/リットルであるから、20数倍の水で薄めるだけで排出規制値以下になる。海水中ではさらに薄められ、生物学的半減期が12日だから魚介類に蓄積する恐れは少ないし、たとえ一時的に蓄積されたとしても数カ月単位程度の短期間でトリチウムは魚介類から排出される。だから問題がないと言っているのではない。最悪の場合でも問題が小さくなると言っているのである。

「希釈放出」という対策を慎重に行えば、放出後の周辺環境を自然界のBG(バックグランド)に近い低濃度となるようにコントロールすることは容易である。しかし、現在の高度な放射能測定技術では、自然界のBGレベルでも十分検出可能であるため、社会受容性や風評被害を考えると、「生物等による濃縮はなく、しかも大洋中での速やかな希釈効果が期待できる。」ことを、事前に、十分に説明することが重要である。


コメント
国も東電も原子力基本法の「民主、自主、公開」の三原則に立ち返らなければならない。いつまで秘密主義なのだ。もはや「愚民政策」の時代ではないことを知るべし。「愚民政策」は原子力基本法の「公開」の原則に反する「犯罪」である。


東京電力の汚染水漏れは管理能力の問題とか失敗ではなく、当然の義務を怠ったことが原因の「犯罪」である。だから、東電は二重の「犯罪」を犯している。

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