3月の貿易収支 2年9か月ぶりの黒字
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3月の貿易収支 2年9か月ぶりの黒字
輸出から輸入を差し引いた3月の日本の貿易収支は2293億円の黒字となった。
日本の貿易収支が黒字となったのは2012年(平成24年)6月以来、33か月=2年9か月ぶり。
財務省の速報によると、3月の輸出額は6兆9274億円で、去年同月と比べて8.5%増加した。
これはアメリカ向けの自動車や中国向けの電子部品、金属加工機械などが増えたことなどによる。
一方、3月の輸入額は6兆6981億円で、去年同月と比べて14.5%減少した。
これは原油価格の下落で原油などの輸入額が大幅に減少したほか、2月が中国の旧正月「春節」で、その期間を中心に企業の生産活動が休止した影響で先月の中国からの輸入額がおよそ20%減ったことなどによる。
この結果、3月の日本の貿易収支は2293億円の黒字となった。
日本の貿易収支は、原発の運転停止に伴って火力発電向けの天然ガスや原油の輸入額が増えたことなどで2012年7月以降赤字が続いていたが、ひとまず赤字に歯止めがかかる形となった。
今後の見通しについて財務省では、「今月は、中国からの輸入額が増えることが見込まれるため貿易収支の黒字が続くかどうかは分からない」としている。しかし、黒字額は徐々に拡大するという楽観的な見方もある。
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また、2011年度から昨年度・2014年度までの日本の貿易収支は上図のように4年連続で赤字である。
なお、かろうじてだが、経常収支は黒字を続けている。
原油価格下落の恩恵は大きい。この恩恵が継続するうちに、日本経済の体質が良くなることを期待する。
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