南海トラフの津波の規模

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 報告する高知大学岡村眞特任教授

南海トラフで起こり得る津波の規模

東日本大震災の予知ができなかったことで地震学者、地震学会は自信を失った。
地震予知に最も有効な方法はどのようなものであろうか? この問題の詳細はすでに書いたので、カテゴリ:原発事故と津波予知など:を参照にして欲しい。

簡単に言うと、大地に刻まれた歴史の痕跡を実地調査に基づいて知る以外に方法はない。
その代表的な研究は、津波堆積物の研究であり、平川一臣北大教授、箕浦幸治東北大教授、岡村真高知大教授、産業技術総合研究所(宍倉正展ほか)などによりなされている。活断層、地形などの調査研究も同様に大地に刻まれた歴史を知る有力な方法であり、調査データが蓄積されている。



南海トトラフで起こり得る津波の規模についての発見
ここでは、高知大学岡林眞特任教授の最新の研究成果についてNHKのニュース映像(5月13日)に基づいて報告する。

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3年前に国は30mを越える津波の想定(最高34m)をしているが,最近、三重県大紀町芦浜池から2000年前の大津波の痕跡が見つかった。二つの池から20cmと60cmの津波堆積物を採取。大分県佐伯市、高知県土佐市、徳島県阿南市に加え、三重県芦浜池でも新たに発見されたことになる。

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調査の手法

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  津波が池に砂・砂利などの堆積物を運ぶ

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  津波が繰り返されるごとにその堆積物が層状に堆積する。池には津波の大小の歴史が刻まれ、層に含まれる炭素から年代を決定することができる。今回の大津波の層は2000年〜2050年前と判定された。

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  三重県大紀町芦浜池

<考察>
国の2000年前に最大34mの津波があったとする想定は、地震波など最新のデータをもとに広大な震源域を設定して出されたものであるが、もとになった最も重要なデータは岡村教授の大分県、高知県、徳島県のデータであった。今回の三重県のデータはそのもとになったデータがさらに補強されたことに意義がある。


東日本大震災は「津波堆積物」のデータから、約1000年周期で繰り返されていることがわかっている。周期性がわかることは立派な予知情報である。一方、南海トラフは規模は分かったが周期性は捉えられていないから予知情報ではない。しかし、東日本大震災の経験から今にも2000年前の規模の大震災が起こると想定している。規模を別にすれば東日本の前から大震災がおこるという想定はあった。

防災にも歴史観が重要である。ネパールの地震は、大陸移動に伴いインド半島がユーラシア大陸を押すことで地球最高のヒマラヤ山脈を形成する造山運動の一現象である。ときには悠久の地球の歴史にも思いを馳せて防災を語るべきであろう。

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津波堆積物と地震・津波予知


 「原発事故と地震予知」と題し、箕浦幸治教授の貞観地震津波の研究と原発事故について述べた。同じ津波堆積物の優れた研究者に高知大学岡村眞教授と北海道大学平川一臣名誉教授がいる。

 8月29日、内閣府は東海・東南海・南海地震の震源域が連なる南海トラフ(浅い海溝)の最大級の巨大地震について、死者最大32万3千人に達するとの被害想定を公表した。

 この発表には、もちろん東日本大震災の甚大な津波被害の影響が大きい。また、東日本大震災の反省から、津波堆積物研究の成果が(地震予知の分野より)信頼され、大いに取り入れられていると推定する。高知大学岡村眞教授の研究地域が南海トラフ域に重なるが、北海道大学平川一臣名誉教授の調査域も広範囲に渡り、その一部はこの地域をカバーする。この二人の研究と関連事項の私的メモを以下に記して行きたい。



大木聖子さん

大木聖子(おおきさとこ、1978年~)さんを御存じですか。
東京大学地震研究所助教 
最近まで広報アウトリーチ担当 今度研究専門職へ

北海道大学理学部地球惑星科学科(地球物理学専攻)卒
東京大学大学院理学研究科博士課程修了

○地震研の広報はさぞや大変だったと思います。私のような意見を吐く者も多いですから。外見からは想像できないほどエネルギッシュな感じが素晴らしいですね。

○最近情熱大陸出演 美人 注目の人

○大木聖子でネット検索してください。凄い量の写真や記事があります。

クリック → 【大木聖子ブログ
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